恋愛とは覚醒剤をのむようなもの
今まで寝ていた神経が、起き上がる感じ。それが、恋愛をしたときの実感ではないでしょうか。これはたいへん本来的な感覚で、他のことでは代えられないという気がします。
恋愛なんか、してもしなくてもいいという考え方があって、確かにそれはそうかもしれないとも思います。
でも、この本来的な感覚というのはやっぱり大事なもので、これがある限り、恋愛は人生に不可欠なものなんだと、ぼくなんかは思いたいです。
現実的にいえば、恋愛で結婚したって見合いで結婚したって、あまり関係ないのかもしれない。お見合いだって、だんだんと親しみが増してきたりするわけで、それはそれでいいじゃないかと。
それでもぼくは、恋愛というものは悪くないもんだよ、と思っているところがある。
それはなぜかというと、覚醒剤をのんだと同じで、いきなり自分が活性化するのです。
何だか知らないけれど目はぱっちりするし、頭ははっきりする。身体がなんでこんなによく動くんだろうと思うくらい、全身が目覚めて動き出すような感覚があります。
ぼくなんかはものぐさな性格ですから特に、初めて恋愛というものを体験して、こうした感覚に出会ったときには、びっくりしました。
この"寝ていた神経が起き上がる感じ"というのだけは、ほかの経験からは得られないもので、恋愛というのはやはり、人生における相当な貴重品ではないかと思っています。
たとえば大恋愛小説を読むと、自分などよりはるかに深い恋愛感情が描き出されていて、「いいもんだねえ」と思います。
特に優秀な人の作品では、「確かにおれも恋愛はしたけれど、こんなところまでは考えられなかったね」というところに到達している表現に出会うことがあります。
そういう意味では、大作家の大恋愛小説を読むという経験も、それなりに素晴らしいものなんです。
吉本隆明『超恋愛論』大和書房2004年
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コメント
こんにちわ、
すんごい偶然ですが、finalventさんの記事の中で「超恋愛論」を知って、その記事にトラックバックしたいがために昔々の記事をココログにもってきました。そして、ついさっきそのフォローの記事を脳内の神経系にからめた書きました。んで、ここへ...不思議不思議。
元記事:
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/10/post_21.html
昔書いて再度掲載した記事:
http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/10/post.html
ついさっき書いた記事:
http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/11/love_brain.html
ああ、ちなみに記事には書いていませんが、大木幸介さんによると恋と脳内麻薬はかなり関係が深いということが生化学的に証明されているそうです。
投稿: ひでき | 2004.11.03 22:13