声帯ポリープ
歌手など大きな声を出す人の職業病といわれた声帯ポリープですが、近年は同じ症状でありながら、カラオケによる"カラオケポリープ”が増加しています。
とは、"カラオケ症候群"の命名者で、国際医療福祉大学東京ボイスセンターの福田宏之教授。
「声帯とはノドボトケのあたりにある一対の小さな粘膜、そして筋肉とで出来ています。ピアノは数十本の弦で様々な音を出しますが、声帯はたった2本が振動することであらゆる音を出すわけです。その振動は会話程度でも、男性で毎秒100回、声の高い女性で250回程度。動きの多い臓器の心臓ですら毎分70回程度ですから、声帯は超高速度臓器と呼ばれています」
さらに声を張り上げて歌うとなると、その振動はより高速化、毎秒1200回もの振動になるという。擦れすぎが内出血となり、血豆からポリープへと進むのだ。軽度なら、沈黙を守ることや吸入器による治療で治るが、重症になると手術が必要となる。最たる原因は下手の横好き、だとか。
「好きな歌手の歌を無理して、同じキーで歌おうとするでしょう。身体に例えたら、体操選手のウルトラCを、素人がやるようなもの。自分のキーで無理せず歌ったほうがいいですよ」
「3曲ぐらい続けて歌っても構いませんが、その後3分は沈黙してください」(中略)
「悪性ポリープになる心配はありませんが、だからといって安心とはいえません。症状が変わらず続くようなら医者に行ってください。喉に異物感があったり、声擦れなどの症状は喉頭ガンと一緒なのですから」
TEMPO『週刊新潮2004.12.16』
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